NICUでされていた肩枕
息子はNICUに入院して、長いこと保育器に入っていました。2週間くらいでしょうか。
息子は甘えん坊な上に、お腹もすぐに空いてしまいよく泣いていましたが、保育器だと抱っこしてあげることもできません。
看護師さん達はさまざまな格好をさせては、そんな息子を寝かしつけてくれました。
本当にさすがプロで、彼が泣き止まずに私が保育器の前でオロオロと立ち尽くしていると、さっと助けてくれて、あっという間に泣き止ませてしまうのです。
母親としては、恥ずかしいというか無力感がありましたが、感動的ですらありました。
大小いろいろなサイズのタオルをクッションにして、身体を丸くしたり、うつ伏せにしたり、横向きにしたり、おひな巻きにしたり。
もちろん、うつ伏せはNICUだと呼吸などのモニターがあるのでできるだけで、お家ではやらないようにと釘を刺されましたが。
そんな中でよく見かけたのが、肩枕です。
フェイスタオルを細長く5センチくらいの幅に折りたたんだタオルが頭ではなく肩のあたりに敷かれていました。
説明されるまで、何のためのものかわからず、長い間、頭に枕として敷いていたのがずれたのかな?と思っていたのですが、違いました。
肩にする枕だったのです。
どうして肩枕がいいのか
息子は喉頭軟化症という病気なので、普通の赤ちゃんよりも呼吸が苦しくなりやすい状態です。
喉頭軟化症は、状況によっては気道が狭く、呼吸が不安定になる可能性があります。
NICUを退院するにあたって、小児科の先生とお話する機会があり、寝かせ方などで気をつけることはないかと質問をしました。
素人考えですが、息子は喉頭の右側がペロペロと柔らかくなっていたので、そちら側を下にしたりすると、呼吸がしやすいとか、そういうことがあるのかなと思ったのです。
すると、特にそういう訳ではないから気にしなくてもいいけども、肩枕をしてあげると呼吸しやすいのでやってあげたらいいかもしれない、と説明を受けました。
喉頭軟化症の赤ちゃんに限らないですが、赤ちゃんは未熟なので呼吸がしにくい場合があって、肩枕をしてあげると呼吸がしやすくなるそうです。
肩にタオルで作った枕を置いて少し高くしてあげると頭が下がります。
そうすることで赤ちゃんの気道がまっすぐになり、呼吸がしやすいように助けてあげることができます。
肩枕の方法
肩枕は特別な枕が必要ということもありません。
まず、普通のフェイスタオルを5センチ程度の幅で折り畳みます。
そうしておいて、赤ちゃんの肩の下に置くだけです。とても簡単に誰でもできます。
使用するフェイスタオルはあまりフカフカした厚みのあるものではなく程よい厚さのもので十分です。
少し薄いかな?くらいのタオルでいいと思います。
赤ちゃん用の枕というと、頭の形を丸く整えるためのものが主流ですよね。
ですが、頭の形より呼吸がしやすい方をとって、うちでは枕はせずに肩枕をするようにしています。
少しでも呼吸が止まる危険や息苦しさを回避できたらなと思っています。
といっても、息子は伸びをよくするようになって、寝返りも打てないのに、伸びだけで布団の真ん中から端まで移動していたりします。びっくりします。
そんな状況なので、肩枕があまり役に立っていないことも増えてきて、寝返りによる窒息の方が怖くなってきました。
寝返り防止クッションを検討する必要がありそうです。