生後すぐにNICUに息子が入院していたので、その時の私にできるのは、おっぱいを搾乳して、ひたすら持っていくことだけでした。
ひたすら、3時間ごとに手絞りで搾乳していると、とにかく手が痛い。。。
片手におっぱい、もう一方の片手にほ乳瓶で絞る体制を1時間もしていると体も痛い。。。
そんな私を救ってくれたのは、搾乳機でした!
でも、なかなか最初はうまくいきませんでした。私には合ってないのだろうか。
うまく使えなかったので、あきらめていたのですが、時間が解決した、というお話をしたいと思います。
目次
NICUにいる我が子に母乳をもっていかなくてはいけなくなった
息子は産まれてから1ヶ月弱、NICUに入院していました。
産後2日目に突然、NICUに入院すると言われて呆然としている私に、看護師さんから、できれば母乳をもってきてあげてください、と言われました。初乳は栄養があって、免疫力を高めるらしいのです。
NICUの保育器に入った我が子は、いろいろな機械につながれて、ペコペコと胸を上下させながら裸で寝ていて、弱々しそうに見えました。
母乳は彼を少しでも強くしてくれるかもしれない。それくらいしか私にできることがない。そう思いました。
NICUへ入院する前、息子とは1日しか一緒にいられなかったのですが、その間に授乳は数回することができました。
一応、乳首を口に含ませて、息子もチューチュー吸ってくれたものの、授乳前後の彼の体重は全然変わらず、おっぱい出てないじゃないのよ、という感じでした。
助産師さんも、最初はそんなものだから、出なくても吸わせて、という軽い感じだったので、出ていなくてもそんなに焦っていませんでした。
おっぱいは出てないけど、搾乳してもっていく必要がありました。
シリンジでの搾乳に挑戦
助産師さんに、おっぱいはまだ出てないと思うけど、搾乳をしたいと伝えると、シリンジを持ってきて、一緒に搾乳してくれました。
乳輪から乳首に向かって、指でしごくと、本当にほんの少し、ほーんの少しずつおっぱいが出てきました。それを丁寧にシリンジで吸いとっていきます。
やっとのことで、数ミリ。
うれしくなって、NICUに持っていくと、さっそく彼に飲ませてくれました。ほんの少しなので、すぐになくなってしまったけど、おっぱいを飲ませることができてほっとしました。
ほ乳瓶での搾乳に挑戦
シリンジでの搾乳に成功した私は、彼にそれを飲ませたその足で、意気揚々とナースステーションに寄って、シリンジをもう少しください!とお願いしました。
すると、助産師さんが「たぶん、ほ乳瓶でも大丈夫だと思うよ。一緒にやってあげるよ。」とのお申し出。
いやいや、シリンジでもギリギリなんですが、、、
全くイメージがわかない私を尻目に、助産師さんは、力いっぱい絞ってくれました。
痛い!痛いよ!痛いー!
なんて痛いの。他人だからできるけど、自分で自分にこんな痛いことできないでしょ!
というのが素直な感想でしたが、なんと、ほ乳瓶に母乳がたまっていました。出るじゃん。
手での搾乳は手も体も痛い
ほ乳瓶での搾乳も慣れて、量も20ミリ→30ミリ→40ミリと日を追う毎に増えていき、とても嬉しかったですが、最初は1時間かけて搾乳していました。
ジャーとは出なかったので、ポタポタと落ちる一滴一滴を、大切に無駄にしないように。片手におっぱい、もう一方の片手にほ乳瓶で、背中を丸める切ない姿勢で1時間。それを3時間ごと。
こりゃしんどい。腱鞘炎のような感じで手は痛いし、背中も痛い。産後なので股も痛い。。。辛い。。。
でも、たまたまだったんだろうけど、母乳を飲んだ後は、すやすやと寝てくれることが多い気がして、がんばって母乳をしぼっては届けていました。
搾乳機をつかってみる
産前の購入リストに搾乳機があって、一応、搾乳機を持っていたのです。
産後1週間くらいで退院すると、さっそく搾乳機をつかってみました。
使ったのはこちらです。ピジョンの手動搾乳機。
おっぱいをあてて、シュパシュパとハンドルを握ってみますが。。。
あれ?全然出てこない。多少は出るけど、これなら手絞りの方が早い。
これで手絞りの手の痛さから解放されると思っていた私は、本当に落胆しました。
手絞りの搾乳が波に乗ってきた
手絞りでの搾乳を続けること二週間。最初は1時間かかっていた搾乳も、30分くらいに短縮出来るほど、出がよくなってきました。
時々はポタポタではなくピューピュー出ることもあって、あれ?ひょっとして、今なら搾乳機も成功するんじゃ。。。
出が良くなったとはいえ、もう背中も手も痛くて限界!体力の限界すっ!
搾乳機2回目のトライをしてみることにしました。
2回目の搾乳機での搾乳にトライ。みるみるうちに貯まっていく!
2回目の搾乳機による搾乳をやってみると、みるみるうちに母乳がほ乳瓶にたまっていきます。
すごい!1回目は何だったのか。
そして、おっぱいと搾乳機のカップの位置だけうまく調整しておけば、片手にスマホで遊んでいても、片手で搾乳出来ちゃう。早いし、これなら辛くないよ。
手絞りとは雲泥の差でした。3時間ごとの搾乳なので、本当に気が楽になりました。
何が言いたいかというと、搾乳機に1度失敗しても、時間をあけて何回かトライしてみるとうまくいくかもしれないですよ、ということです。
だめだった方はお試しください!